廃道

約40年前に供用廃止、20年前には廃道同然となった旧国道181号四十曲峠*1を歩いてみた。
鳥取県日野郡日野町と岡山県真庭郡新庄村を隔てる四十曲峠は、
1968年貫通の四十曲トンネルにより現在では苦も無く超えられるが、
昔は東の箱根西の四十曲と言われる程の難所であった。
本日は岡山県側から進入した。



岡山側、林道合流点から150m進入。相当荒れている。

県界。白看が辛うじてここが峠であったことを示している。
路面は未舗装の為に流水で古い轍の部分が抉れている。
幅員は3m程度あるが長年の落葉等の堆積で極度の泥濘状態である。
最早、無限軌道車又は2輪車以外での車両通行は困難であろう。

岡山県側の待避所跡に車が放置してあった。恐らく20年以上前のものであろう。
廃道になった直後に持ち込まれて破棄されたものと想定される。

県境を越えて3分ほどで、山菜取りに山に入り、廃道に迷い出た老人に出会う。
山中から迷い出て廃道を上に登って来たとのこと。
旧国道自体は昔何度も通っていてわかるらしい。
一応林道まで20分程度であることを教えて別れた。

鳥取県側の入り口、県道日野大佐線との合流部である。
ここで折り返して岡山県側の入り口に帰った。

正直、トンネル内は歩行者にとって危険である。
この廃道を散策も楽しめる徒歩道として再整備してほしいと切に願う。
せせらぎがなかなか良いと思うのだが。

*1:地形図上では幅員1.5-3mの車道として表記されている