著作者人格権

私をmixiに誘ってくれた某氏が退会すると知らせてくれた。
規約改正で著作者人格権行使が不能になることに関してのアクション。
退会をとめる気は更々無いのだが、一応ちょろっと書こうと思う。


技術屋的には同一性保持権はサーバの容量の関係、画面表示の関係等々があり、
やむを得ず放棄せざるを得ない*1場合がある。
それを除いたにしても今回の規約改定は日記という著作物に対してはちょっと酷いと思う次第である。


後付けの説明に拠れば、mixi運営側は理由にまず「同一性保持に関する技術的都合」を挙げていた。
以下引用符部はmixi新規約案より引用。
>投稿された日記等の情報が、当社のサーバーに格納する際、データ形式や容量が改変されること。
>アクセス数が多い日記等の情報については、データを複製して複数のサーバーに格納すること。
これに関しては先の様に著作権法20条2項で回避すべき事案*2であろうかとおもう。


公表権についても一括りに著作者人格権の行使不能で手間を省こうとしたのだろう。
>日記等の情報が他のユーザーによって閲覧される場合、当社のサーバーから国内外に存在するmixiユーザー(閲覧者)に向けて送信されること。
日記をヘッドラインに乗せたくない人間も居るだろう。友人だけに公開したい人間も居るだろう。
オプショナルで出来るのだから、オプショナルで公開拒否している人間の意思は尊重すべきだ。

著作者人格権の全否定で進めようというのは危ない。
穿った見方をすれば「mixi運営に何されるか分からない」事であろう。
仮にmixi運営が悪意を持っていた場合、少なくともmixi上で著作者を抹殺できる程度に日記を改変でき、
それをばら撒けるという問題を孕む為だ。ローマの記録抹殺刑のようなものか。おお怖い。


オレだってここで開設から4年、書いた日に換算すると365日以上文章書いてるんでそれなりに量がある。
はてな運営から著作者人格権の放棄を要請されたらちょーっとやな感じである。


まぁ私はサーバ持ちなんでいざとなりゃ速攻魔法*3 *4を発動させて自分のサーバに逃げ込むだけだが。

*1:著作権法20条2項

*2:技術的に不可能もしくは困難なことを強いてまで同一性保持は不可能

*3:それこそ、移動端末からでも、最悪SSHが使えればアカウント発行可能

*4:だからこそ状況を問わず発動できる「速攻魔法」なんだが