自炊について邪推:古本屋としてコメント(メモ段階)

http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20111225/1324797973
http://mangaonweb.com/creatorDiarypage.do?cn=1&dn=32817


なんだか自炊論争が「もしドラ」の作者と佐藤秀峰氏で勃発しているようだ。
正直、見ている限りでは、佐藤氏の論が至極真っ当。
個人財産の処分は所有者に一任されるものである。


ただ、自炊行為は怪しい。自炊自体、裁断した本その物を所有しなければ、
違法性を問われかねないと思ったりしている。
ただ、自炊(複製)の為に裁断した物を所有していれば、
私的複製だと胸を張っていえるだろう。


恐らく裁断したものは破棄されることがほとんどであろうが、
原本が無い場合、自己所有物からコピーしたことが証明出来ない。
著作者側に何らかの事情で自炊を知られた場合、ここで違法性を問われる。
私が著作者だとしたら、悪質だと判断すれば違法性を問うだろう。


また、これは邪推ではあるが、顧客Aから「甲」作品を依頼に基づいてデータ化し、納品した後、
顧客Bからも「甲」のデータ化依頼があったとしよう。
実際には裁断せずに顧客Aの時のデータを使うのではないだろうか。
そして、裁断しなかった本は顧客Bに返還せずに古本屋に流す可能性がある。
実際には裁断しない(かつ返還しない)という点でここでも違法性が生ずる恐れがある。



ちょいと書き掛けなのでここから後は仕事から戻ってから書くのだ。
書いてみたのだ。