自炊について邪推:続き(ですます調)

最近の自炊は裁断せずに出来るんですねー。ちょっと認識不足だった様で。
それはさておき、所有者に書籍他、所有財産の処分権があるのは明白なので、
モラルや感情論をそこに差し挟む余地は殆どありません。
いくつかの場所でコメントされていますが、紙が無いからと破った上でトイレ紙に使ってもまったく問題ない*1のです。
精々言える事は、作者の前で乱雑に扱ったり破ったりしないでね、という事。
私も一応書籍を扱う立場の人間(許可持ちの古本屋)ですので、
売り渡すまでは乱雑に扱っては欲しくないですが、
お客さんに売り渡してからはどうにもならないと考えています。
売り渡して金銭対価を得ています*2 *3ので。


原本を所持した上での個人の自炊行為は著作権法上なんら問題ない「私的複製」です。
著作権法第30条、第47条8 参考:第47条3)
それは著作権法を読めば明白なことで、疑問を差し挟むことは出来ないと考えます。
複製を業者に頼んだとしても、単に「個人では煩雑な作業をプロに依頼する」のであって、
原本を依頼者が所持する限りは「私的複製」の条件を満たしており、違法性を問うことは難しい様に感じます。
当然、複製で生じたデータを依頼者以外の他者に販売するのは違法ですが。
また、省スペース化という点での複製後の原本処分、原本売却は違法の恐れがあると私は考えます。
私的複製をしたものか、海賊版なのかの証明が不可能ですからね。

*1:デイ・アフター・トゥモローのシーンでも暖を取るための焚付けにしていました

*2:まぁ、作家さんには申し訳ないので商品の大半は重版予定無しか絶版本です。

*3:私はコレクションの切り売りであり、業と見做されて突っ込まれないように公安の許可を得ています。