残念に思っていること

本来、作家、特に文学作家、構成作家などは読み手に自分の表現を押し付けるのではなく、
読み手がどう考えるか*1を追求するべきでしょう。
ただ、人間には内心の自由があり、思考は十人十色ですので、
意図する結果が出るわけではないし、それを読者に要求は出来ません。


その点で以下の岩崎夏海氏の発言

本はむしろ「買った後の使い方まで指示してほしい」という人が買うべきであり、また読むべきものです。<岩崎氏>

これはベストセラーを出した作家にしては、非常に残念な言葉だと思います。
「右に倣え」式に読者の思考を封じ、派生されるべき所感や議論なども止めてしまう言葉です。
読者の今後、ひいては岩崎氏の今後にとっても、悪影響があると私は考えます。

*1:読み手の喜怒哀楽